会社員時代から始めた資産運用が軌道にのり退職。安定収入を得ながら起業に挑戦し、自由な時間とやりがいを手に入れる/古池博幸さん(教育事業プロデューサー。ライフシフト年齢32歳)

プロフィール

古池博幸さん(ライフシフターNo.37)
・教育プロデューサー。神奈川県在住、38歳。妻、5歳長女、3歳長男と4人暮らし。

尊敬する父親のようになりたいと思い、工学修士を取得後、某大手電機メーカーに就職。しかし、ソフトウェアエンジニアの仕事に充実感を見出せず、副業で資産運用を始める。資産運用で会社の給料以上の収益を得られるようになったため、金融関係での独立を決意し、会社を退職する。
しかし、お金に働いてもらい自らは働かない生活は、憧れていたものとは違っており、充実感のない日々を送る。「このままでいいのか?」と感じていた頃に、長女が誕生。長女と遊ぶ中で、教育関係に興味を持ち始め、同時期に学童保育を開設したい話を受けたため引き受ける。ゼロからスタートした学童保育は、現在、学習教室を併設し横浜市で2校開校。生徒は延べ100名程度の規模まで成長している。
現在、学童保育をメインとしつつ、教育機関へのコンサルティング、ICT授業研究、社会人向けのセカンドキャリア構築のビジネススクール主宰など、様々なキャリアを構築中。

影響を受けた本:2030年富の未来図

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私の人生のロールモデルは父親でした。父親は恵まれない家庭環境でしたが、勉強をとても頑張ったそうで、当時はまだ珍しかった大学院の工学修士を取得し、いわゆる良い会社に入り、良い給料をもらっていました。私はそんな父親を尊敬し、自分もそうなりたいと思ったため、勉強を頑張り工学修士を取得。某大手電機メーカーにソフトウェアエンジニアとして入社しました。

「社長になってやる!」と意気込んで入社したものの、入社から8年経った頃には、モチベーションが完全に下がっていました。なぜなら、大きな仕事をしたかったのですが、実際には責任の範囲が非常に小さく、仕事に面白さを感じることができなかったからです。

このままではいけないと思い、社内の転籍制度を利用して経営企画や経理への転籍を願い出たのですが、経験がないという理由で断られました。自費で九州まで行って転籍の直談判をしましたが認められませんでした。

副業で会社の給料以上の額を稼げる様に。金融関係の仕事で独立を決意

そこで、仕事以外に何か自分にできることはないかと考えた結果、資産運用に興味があったので不動産や投資信託を買い始めました。
ソフトエンジニアの仕事を辞めるには経済面で不安があったため、まずは副業として資産運用を始め、副業が本業の収入を超えるまではサラリーマンを続けようと思ったのです。その結果、全く知らなかった資産運用でしたが、段々とうまくできる様になり、ついには会社の給料以上の額を稼げるようになりました。その頃には、お金に関して学ぶことが好きになっていたので、やはり金融関係の仕事で独立しようと考えました。

しかし、サラリーマンを辞めたいと妻や親に相談するも「サラリーマンは絶対に続けた方が良い」と言われました。副業で本業の収入を抜いた実績を持って、妻に何度も交渉しましたが、理解してもらえなかったので、最後は自分の決断で会社に辞表を提出しました。

経済的な豊かさと自由な時間を手に入れて分かったこと。そして、出会った新たな事業

家族に理解されないままに独立しましたが、独立後は仕事が上手くいき、経済的にも豊かになりました。「仕事も頑張りたいし、とにかく遊びたい!」という願望が元々あったので、年間1,000万円以上遊びにも使ってみました。また、資産運用はお金に働いてもらうので、自分自身が働く必要がありません。そういった遊びに自由にお金を使ったり、不労所得の生活に憧れていて、それが叶ったのですが、実際にはそれほど面白いものでもありませんでした。

「このままでいいのかな?」と思っていた頃、長女が誕生。そして、長女と遊ぶ中で教育に興味を持ち始めたのです。何か教育関係の仕事をしてみたいなと漫然と思っていたところ、横浜市の教育機関で学童保育を開校したいので人材を探しているという話をいただきました。教育関係の仕事をしたいと思っていたのと同時に、ビジネスの相談をしている方から「今ある事業を続けながら、もう1つ収益の柱を作ったらどうでしょうか?」とアドバイスを受けたため、学童保育の話を引き受けました。

0からスタートした学童保育でしたが、現在は横浜市で学習教室も併設し、2校開校しています。生徒は延べ100名程度の規模まで成長しました。
今、私は学童保育をメインとしつつ、教育機関へのコンサルティング、ICT授業研究、社会人向けのセカンドキャリア構築のビジネススクール主宰など、様々なキャリアを構築中です。

独立したからこそ得られた自由な生活スタイル

ライフシフトして、肉体的、精神的にはかなりタフになったと感じています。今までは会社が守ってくれましたが、起業すると良いことも悪いことも直接自分に返ってきます。何でも自分ですることが必要になりました。

生活スタイルは比較的自由です。平日の15時から19時は学童保育がありますが、それ以外の時間は自由に過ごせます。

そのため、朝、子供たちを保育園に送った後、自宅やカフェで仕事をして、午後から学童保育というのが今の生活スタイルです。

サラリーマンを辞めて起業するからには、経済面で家族を困らせることはできない

収入はサラリーマン時代より上がりました。これはあくまでも私個人の考えですが、サラリーマンを辞めて起業するからには、社会保障も無くなりますので、経済面で家族を支えるため最低年収1000万は必要だと思います。家族の大黒柱として、経済面で家族を困らせることは絶対にできません。

起業すると大変なことも多いのですが、自分が楽しむことも必要だと考えています。私はファッションが好きなので、月の予算を10万円と決めて、服を買うことで仕事へのモチベーションに繋げています。

教育事業を全国へ展開、そしてアジアへの進出が夢

現在、教育事業は横浜市でしか展開できていませんが、もっと全国展開して、ひいてはアジアに進出することが目標です。

日本は少子化で人口が段々減少していますが、アジア全体の人口は増えているので、ビジネスチャンスがあると考えています。

実際に現地に赴き、アジアのビジネスについて視察もしています。

人生100年時代のために、セカンドキャリアの構築を意識する

人生100年時代を生き残るためには、高齢になっても働き続けられることが重要だと思います。
そのためには、会社に属している方であれば定年があるので、定年を気にしないでできる仕事、つまりセカンドキャリアが必要です。しかし、すぐにセカンドキャリアを構築することはできません。そこで、今までメインキャリアに100%充てていた時間を70%まで圧縮して、残りの30%をセカンドキャリア構築に今からあてていくことが大切だと思います。
そうすることによって、メインキャリアの経験を重ねつつ、セカンドキャリアを構築することができ、長い人生で仕事を持ち続けられるはずです。

私は様々な起業家を見ていますが、成長している起業家に共通していることは「人の気持ちをとてもよく理解している」ということです。
AIや機械化が発達していく中で、こういった人間としての温かみを持った方が、今後台頭してくる時代になると思っています。