海外に挑戦する日本人と、働き方の選択肢を増やしたい!自分のバリューを「複業」という働き方で高める/高島優季さん(WAOJE 東京支部事務局/ライフシフト年齢37歳)

プロフィール
高島優季(たかしまゆうき)さん(ライフシフターNo.45)
WAOJE 東京支部事務局/PR・HRサポート/WORK STYLING「ビジネスススタイリスト」

東京都在住。37歳。

大学卒業後、求人広告の営業や取材を経験した後、人事や広報などの仕事を経験。その後、「海外ビジネスをしている人たちのサポートになるような仕事がしたい!」という想いから、海外ビジネス支援プラットフォーム「Digima~出島~」の相談窓口コンシェルジュの仕事とバックオフィス業務を兼務。5年間で約4000社の手配を経験し、海外ビジネスを行う日本人ネットワークを持つようになる。

2018年、海外ビジネス支援、PRサポート、コミュニティーマネジメントなどをキーワードに「もっと、たくさんの企業や人に貢献したい」・「複業というかたちで、働き方の選択肢を増やしたい」という想いからフリーランスに転身。

現在は、各国20支部に海外ビジネスを行う起業家ネットワークを持つ社団法人WAOJEの東京支部の事務局や、Tech in Asia・インバウンドサービス企業など、海外ビジネスを行うベンチャー企業を中心にHR&PRをサポート。法人向け多拠点型シェアオフィス「ワークスタイリング」のビジネススタイリストとしても活動。

■「社団法人WAOJE」 https://waoje.net/db/tokyo
■「WORK STYLING」https://mf.workstyling.jp

座右の銘:「目の前のことを一生懸命やっていたら、人生はうまくいくようにできている。」
影響を受けた本
「世界がもし100人の村だったら」

1つ目のキャリアチェンジは32歳の時に海外ビジネス支援に興味を持った時です。
祖父や父がインドや中国の現地法人の立ち上げで駐在をしていましたが、自分自身は海外旅行が好きな程度で語学力も無く、留学など海外に住んだ経験もありませんでした。

しかし、30歳を過ぎた頃から周りの友人の海外駐在などが増えはじめ、SNSを通して現地の生活を知る機会や連絡が取りやすくなってきました。そして、韓国旅行に行った際に、現地で起業していた友人に案内してもらったことで、これまでの旅行とは違う楽しみ方や、その国の経済や文化を深く知ることができました。また、起業時や現在の仕事についての話を聞いて、海外で生きている人の熱量のようなものに触れた気がしたんです。

それを機に「誰かに会いにいく旅をしよう!」と海外に住む友人を訪ねる旅を開始しました。その中で「この人たちを支えるような仕事ができたらいいな」と思い始めた頃、偶然、その想いにぴったりな海外ビジネス支援プラットフォーム「Digima~出島~」の相談窓口コンシェルジュの求人を見つけて転職しました。

ユーザー企業は海外ビジネスを行っているか、進出を検討されている日本企業。マッチングの手配をするのは各国のビジネス支援企業で、海外ビジネスに関わる人たちをサポートすることで、たくさんの接点も持つことができ、充実した気持ちで5年間勤務していました。

業務以外にも、これからの日本を背負っていく20~30代を中心とした同世代の海外ビジネスパーソンの横の繋がりをもっと強めたいということで、「ニッポン背負い」という若手海外ビジネスパーソンのコミュニティを主催し、年に1度の交流会や、趣味の料理と会社のキッチンスペースを活用したオフィスパーティーなども企画。海外旅行に行く際は、現地で働く日本人会なども企画していました。

複業時代の到来、もっとたくさんの人や企業に貢献したい

PRやHR、コミュニティ作り、海外ビジネスについて……など、外部から相談を受けることが多くなり、「必要としてくれる人のサポートをもっとしたい!そのための力をもっと付けたい!」と思うようになりました。

しかし、10名程の少数のベンチャーでは、担当領域以外にもやることはたくさんあり、何でも屋的な立場だったため、力をつけたいことにフォーカスして知識や経験を高めることができずにいました。また、仕事柄、社内にいなければいけないことが多く、直接人に会える機会が少ない状況でした。

一方、世の中の潮流としても、複業やパラレルキャリア、リモートワークなど様々な働き方が増えてきていることを感じていました。どこかのタイミングで数か月でもいいので、海外で生活してみたいという気持ちや、どこにいてもどんな形でも働けるような力をつけておきたいともぼんやり思っていました。そんな時、人生で初めて手術&3週間入院したことで、リモートワークができる環境を作っておく必要性をリアルに感じたのです。

自分のバリューはどこにあるのか?自分の価値を問い続けた数か月

「働き方を変えたい」と思ったものの、最初はフリーになることは考えていませんでした。ベンチャーから大手まで転職もしましたし、営業・インタビュアー・人事総務・広報など、様々な職種の経験はしたものの、15年間企業所属でしか仕事をしてこなかったので不安だったのです。そのため正社員雇用をしてもらいつつ週3日と2日などで複業は可能かと探しましたが、やはり制度として取り入れている企業が少なく、それであれば正社員で週5+副業か、あるいはフリーランスか、と考え始めました。

フリーランスになったとして仕事が継続的にもらえるか。自分のキャリアはどんなバリューとして認めてもらえるのか。1社でマルチに何でも屋的にやっていたから重宝されていただけなのかも・・・。

あれこれ考えていても仕方ないので「働き方を変えたいと思っていて」と知り合いの企業に相談してまわったところ、業務やミッションは違いましたが、どうやら企業が抱える課題や人材不足に対して、私がやってきたHRやPRの領域は一部の協力だとしても、バリューが出せるのだと感じることができました。

既に複業をしている人や、上手くいかなかった話なども聞き、メリットと難しさも感じました。でも「事例もまだまだ少ないし、課題も多い。だからこそ事例を増やしたいね」と同じくPRの仕事などもされているat will work代表理事の藤本さんの言葉に勇気づけられ、最終的にはフリーランスになることを決めました。今とは違う環境に置かれた時に焦らないよう、まだ自分で選択できる今のうちに、新しい選択肢にチャレンジして、「働き方を選択できる未来をつくりたい!」と思ったのです。

ライフシフトを決めた際、家族には相談しなかったものの、前職の社長に「働き方を変えたい、その場合業務を減らすか今の仕事を辞めるかの選択になる」と相談しました。すると「普通に転職するのではなくて?業務委託やフリーランスは、出来なければ契約も切られるし、何故わざわざ茨の道をいくの?」と聞かれました。

自分が高めるべきスキルやキャリアにフォーカスするなら今しかないと思う。だから不安だけどチャレンジしたいと伝えたところ、「会社として辞められてしまうことはagreeではないけれど、個人としてその選択はたしかに今だと思う」と言ってもらえました。

結局、何が私の武器なのかについても話を聞いて考えてもらい、一緒に働いていた人に直接評価してもらえたからこそ、他の企業へもイメージだけでなく実績で伝えることができました。

3倍速で人生が動く?!複業スタイルのメリット

フリーランスになり、複業を始めてみて感じるメリットは、お客さんによってツールや対応スピード、成長フェーズや課題も違うので、それを一気に体感でき、3倍くらいのスピードで色んなインプットやアウトプットを経験できるということです。また、たくさんの人に会ったり、色んな場にも出向けるようになりました。

時間などの管理は、まだ慣れないこともありますが、レスを早めにするようにして、状況をお互い伝え合うことでいろいろと協力してもらうようにもしているので、動きやすいです。

やるべきことに集中できること、評価がダイレクトなので自分のバリューをどう高めるべきか意識することも増えました。

前職までは、管理部門ということもあり、評価制度で測りにくいことや比較対象者がいなかったので、給与が大きく変わるということがなかったのですが、やればやるだけお仕事をいただけるようになったので、当初に思っていたイメージよりも経済的な不安はありません。

私の場合は、フリーランス初心者ではありますが、数か月のプロジェクト型の仕事だけでなく、WAOJEで社団法人の事務局を行っていたり、ビジネススタイリストの仕事やPR・HRサポートは中長期でジョインさせていただく形でお仕事をいただいているので、そういう意味では安定しているのかもしれません。

あとは、業務だけという感じではなく、居場所をつくってくれる&一緒に事業を創るメンバーとして迎えてくれるお客様が多いことも恵まれているのだと感じています。
だからこそ、一緒にサポートするビジネスに愛情が持てるのだと思います。

たくさんの選択肢を、それぞれがつかめる未来へ

今後、また様々な人生の岐路にぶつかると思いますが「働き方の選択肢を選べる未来をつくるために事例になりたい」と言って企業を飛び出してきたので、しっかりとその事例であり続けたいと思います。

やってきたことを活かしている仕事と、新しくチャレンジする仕事、両面で結果を出していけるようにさらに経験を積んでいきたいです。

そして海外ビジネスをはじめ、多くの企業や人の手助けになれる人になりたいと思います。

これまで、目の前のことに一生懸命になるあまり、「少し遠回りをしているのかも……」と悩むこともありましたが、「自然と点が線に繋がってきたかも!」とフリーランスになってみた今、特にそれを感じます。

この先は、このスタンスも焦らず遠回りすることもあるけれど、色んな出会いや機会を大事にしつつ、少し自分のゴール設定もイメージしながら、自分の人生を成し遂げたといえるように生き方をデザインしていけたらと思います。

何かを変えなきゃと焦る時期があると思います。でも、そう思っている時が一番、人が成長できるタイミングなのだと思います。だから変われないことに焦らず、その成長の瞬間も楽しんで、目の前のことを一生懸命にやっていれば、それが形になると思います。
人生は、目の前のことを一生懸命やっていれば、うまくいくようにできているから。