《開催レポート》ライフシフターと直接話そう!【LIFE SHIFT LIVE】第4回「移住のリアル、地方創生のイマ。」を開催しました

《開催レポート》ライフシフターと直接話そう!【LIFE SHIFT LIVE】第4回「移住のリアル、地方創生のイマ。」を開催しました

ライフシフト・ジャパンでは、ライフシフターの生の声を直接聞いて交流できるイベント「LIFE SHIFT LIVE」第4回を2018年8月28日(火)に開催しました。(告知ページはこちら

今回のテーマは「地方移住・地方創生」。ゲストは東京から鹿児島県へ移住し、「地域おこし協力隊」として活躍されている太田良冠さん(28歳)と、株式会社Little Japanを設立し、組織や場所を選択できる生き方の実現を目指し活動している柚木理雄さん(34歳)です。

柚木さんが運営されるゲストハウス「Little Japan」が会場となり、とてもアットホームな雰囲気の中での開催となりました。

《開催レポート》ライフシフターと直接話そう!【LIFE SHIFT LIVE】第4回「移住のリアル、地方創生のイマ。」を開催しました

マルチステージの時代へ

まずは、ライフシフト・ジャパン副社長の大野誠一からライフシフト・ジャパンの紹介とライフシフトとは何なのかについてお話しさせていただきました。

大野
子どもたちの世代では、日本の平均寿命は107歳になると言われています。長寿化する中で、これまでの教育→仕事→引退という3つのステージの時代は終わり、様々な状況で時に学び直し、時にパートナーを支え、臨機応変にライフシフトしていくマルチステージ時代がやってきます。

我々は、そんな時代を生きる皆さまにライフシフトに関する情報や場を提供することで少しでもサポートができたらと思っています。

「移住」することは目的ではなく手段

続いて一人目のゲスト、太田良冠さんです。

現在、鹿児島県長島町にて「地域おこし協力隊」として活動しながら、慶応義塾大学大学院にて「地域おこし」について研究する大学院生でもあるという太田さん。時には月曜~木曜日は東京の大学に、金曜~日曜日は長島町で過ごすという忙しい日々を送られています。

これまでの経歴から、ライフシフトのきっかけになったサラリーマン時代に感じた思い、現在の活動の中で大切にしていることのほか、都会から地方に移住する際のポイントや難しさなど正直にお話しいただきました。

🔗太田さんのライフシフターインタビュー記事はこちら

太田さん
「移住」や「地域創生」と聞くと、なんだか大ごとのように感じるかもしれません。実は私も最初、抵抗がありました。サラリーマン時代から「フード」に携わる仕事をしていて、生産者と料理人をつなげたいという思いに至ったと時に、鹿児島県長島町の「地域おこし協力隊」にご縁があり現在の働き方・生き方につながりました。

「地域創生」をしているという気持ちよりも、自分がやりたいことを助けてもらっている、そんな気持ちのほうが強いですね。「移住」は目的ではなく、人間性や人生を豊かにするための手段なんだと今、強く思います。

組織やセクターにとらわれない働き方を

続いて、二人目のゲストの柚木理雄さんのお話です。

柚木さんは、農林水産省在職中に空き家などを再活用するNPO法人「芸術家の村」を立ち上げ活動を開始。その後、農林水産省を退職し、株式会社Little Japanを設立。現在はNPOと両方の活動を行っています。

空き家活用に取り組むきっかけは、実は自分自身が相続することになる地方の空き家を持て余していたことだったという柚木さん。そこにヒントを得て、「こんなことしたい」と周りに発信し続けたら、知り合いから「ちょうど活用してほしい空き家がある」と声をかけられたのだそう。

今回は、現在の活動内容などに加え、いかに発信し続けることが大切かなどもお話しいただきました。

🔗柚木さんのライフシフターインタビュー記事はこちら

柚木さん
農林水産省時代に感じていたのは、大きな場所・組織に全てが集中しすぎている、偏っているということでした。東京という場所だったり、国や官庁だったり。目的を達成するために、組織やセクターにとらわれない働き方がみんなできたらよいのにと思い、「Little Japan」を立ち上げました。

現在は、ゲストハウス運営のほかにも、「移住コン」という都会から一緒に地方に見学に行くマッチングイベントなども企画しています。

様々な意見が飛び交う「クロストークタイム」

続いて「クロストークタイム」。

今回は少人数での開催ということもあり、質問者の質問に対して、ライフシフターだけでなく他の参加者からのアドバイスに会場が「なるほど」と感心するシーンもありました。

以下、一部をご紹介します。

Q.距離感がとても近い地方での人付き合い。正直、わずらわしさを感じることはないですか?

太田さん
そのとおり(笑)車を見るだけで、誰が乗っているかわかるくらい距離感が近いです。様々な噂がすぐに広がったりして。

自分の場合は3つ、打開策があります。1つ目は、夜中にドライブしてストレス発散。2つ目は、とにかく気にしないと決めること。3つ目は地域の中で自分の味方、仲間を作ること。自分の場合、町の主婦の方々が味方になってくれて、変な噂もすぐに打ち消してくれました。

柚木さん
自分は地方に長期間住んでいないのでわからないですが、「完全移住」といったように地方1カ所に限定せずに、東京と地方など複数拠点を持つと分散されてよいのではないかと思います。

Q.3か月間の短期間、地方に移住生活をしてみようと思っているんですが、2拠点生活をする上で何かアドバイスありますか?

柚木さん
最初はアクセスしやすい地方を選んだほうが良いと思います。あとは、消費者・旅行者として住みたいか、現地で仕事をしたいかにもよります。

前者ならば、地方ならではの体験をしたり、ボランティアに参加したり、単純に楽しむ。後者の場合は、自分の能力と地方が求めていることが合致しているかどうか見極めたり、人間関係の構築など短期間では難しいので長期計画を立てたほうがよいと思います。

太田さん
各地域が発表している「地方創生総合戦略」というのがあるんです。そこでは、各地域が求める人材が挙げられているのでWEBでチェックしてみたらよいかもしれません。

その地域が求めている人材と合致しないと、せっかく移住しても地域が人材を持て余してしまう可能性があります。

Q.やりたいことを発信することが大切、とのことですが、発信はどのようにしたらよいですか?

柚木さん
第一段階は、イベントや情報交換の場など色々なところに出かけていくことが大切だと思います。第二段階として、その場で自分がやりたいことを発信すること。そして、第三段階で小さいことでもよいので実際にやってみて、実績を作ってそれを発信するとだと思います。

私の場合、とにかく人見知りで、出かけては誰とも話せずという期間が長かったですが、数をこなして馴れていきました。

太田さん
私も、柚木さん同様、サラリーマン時代はあまり社交的なタイプではなかったです(笑)なので、会社の肩書きを捨てるなど、動かざる得なくなる環境を強制的に作りました。

その中で発信し続けると、絶対、共感してくれる人、サポートしてくれる人が出てきます。その人と出会ったら、絶対に離さないことも大切です。

「LIFE SHIFT LIVE」でライブ感のある情報収集を

今回も、参加いただいた方にアンケートに回答いただきました。多くの方に満足いただき、以下のような感想をいただいています。一部をご紹介します。

  • 良い面も悪い面もリアルな話が聞けて、他にはない場だと思う。
  • ライフシフターの経験を聞けたことや、その他参加者の方がどんなことを思っていたのか聞けてよかった。
  • まずは味方を創ること、自分が何をしたいのかを表明すること、など具体的なポイント聞けて、学びになった。
  • 地域おこし研究員になるために何をしたのかなど、具体的な経験を聞けてよかった。
《開催レポート》ライフシフターと直接話そう!【LIFE SHIFT LIVE】第4回「移住のリアル、地方創生のイマ。」を開催しました

イベント終了後も、会場内でお酒を飲みながら、活発に意見交換が行われました

LIFESHIFT LIVEを振り返って

最後に、本日のモデレーターであり、ライフシフト・ジャパン執行役員の佐藤邦彦より一言。

佐藤
東京圏から地方移住して起業する人を対象に、最大300万円を補助する制度をつくることがニュースになった当日のイベント開催。会場はLIVE!ならではのインタラクティブなやりとりで盛り上がりました。

個人的には、移住する側と移住される側、ともに”先入観”があるのかなというのが印象的でした。移住する側は、何か自分に明確なバリューやスキルがないとできないのではないか。移住される側は、ヨソモノが”地方創生”を掲げて賑やかしのように使われるのではないか。そんな感情から互いに構えてしまう部分がある。

しかしライフシフター達は、そういった先入観の壁を乗り越えるのに、自分が何をしたいのか?なぜか?ということを表明することが鍵だと教えてくれます。その行動によって周囲に手助けしてくれる人が現れ、そこから信頼関係が生まれていくのだと。まさに”移住”は手段であり、自分の軸をどうもつか?によってライフシフトは実践される。そんな示唆を教えてもらった貴重な場になりました。


「LIFE SHIFT LIVE」は月1回のペースで開催しています。

次回は、9月27日(木)19時~「NPO、ボランティア・・・ソーシャルに働く。それぞれのカタチ」をテーマに開催します。詳しくはこちらをご覧ください。